言葉のスパイス(1)「1日にひとつぐらい花の名前を新しく覚えることはできる」

新シリーズ「言葉のスパイス」です。
名言と言われるものの多くは前から知っていたような考え方ですが、まとまった言葉として改めて聞くと、暮らしの中でひとつのスパイスになりますね。
そういった言葉を見つけてご紹介していきたいと思います。
第1回はこの言葉です。
「私のように、年老いた、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日にひとつぐらい花の名前を新しく覚えることはできる」
(ココ・シャネル。出口治明著「本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法」より引用)
ココ・シャネルはご存知のとおりフランスの有名なファッションデザイナーですが、その業績や生涯について詳しく知っていなくても、この言葉はちょっとしたスパイスになるかと思います。
原典を探してみたのですが見つかりません。フランス語のサイトで探した人もいるようですが、それでも見つからなかったとのこと。引用元の著作者である出口氏に聞いてみないと分からないかも知れません。
しかし誰が言った言葉だとしても、「歳を重ねていっても、暮らしの中で毎日一つは新しいことをしてみよう」という考え方には気付かされるものがあります。
何らかの形で、毎日を前向きに過ごすということですね。
私自身を含めて、それなりに歳をとってくると人生で残された時間がどのくらいあるのだろうかと気になりますし、それが分からないので不安も感じたりします。
若い頃にはなかったことですよね。
実は、自分史動画や終活の動画を作ると、持っている写真を数十年ぶりに見たり過去に起こった出来事を思い出したりすることで、それまでの人生をいったん棚卸しすることができます。
そうすることで改めて心の中が整理されて、「では、今後は何をやって残りの人生で楽しいことを増やしていこうか」とその先を前向きに考えるきっかけになると思います。
こういう動画は人生の終わり際でなく、まだまだお元気なときが最適と当舎は考えていますが、それはその方らしい元気なお姿や自然な笑顔が映像に残せるからであるとともに、その先の人生をいっそうエンジョイされることを願っているからでもあります。
ちなみに上の写真の花は「サギソウ」だそうです。
花びらの形がそのままなので、もう覚えましたよね。
いま知った方は、本日の分を軽くミッション・コンプリートです(笑)。
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