これからは「うがい」も重要なのでは?

コロナ感染者数が急拡大してきました。
オミクロン株の蔓延は早晩起こると皆予想していたものの、思ったよりも早く進んでいます。
3連休の予定を立てていた人は、どうぞお気を付けください。
1月4日にWHOが「これまでの変異株が肺など下気道で増殖し肺炎などを起こして重症化していたのと比べ、オミクロン株は鼻やのどなど上気道で増殖しやすい」という見解を発表しました。
だとすれば、私たちはのどを守るための「うがい」をもっと見直したほうが良いのではないでしょうか。
コロナ対策としてこれまで繰り返し重点的に言われてきたのは、マスク、手洗い、三密の回避、ワクチン接種です。
これらは誰でも知っており、多くの日本人は既に徹底を続けています。
これらの対策に比べて、「うがい」は初めの頃は入っておらず、その後も "ついでに" 言われている程度に感じます。
従来の風邪・インフルエンザ対策として「うがい」の必要性は常に言われ続けてきたことですけれども、コロナの時代になり、家の外ではどこでもマスク姿の人を見かけ、店に入ればアルコール消毒液が目に入る状況では、どうしてもそっちのほうに意識が行ってしまいます。
その結果として、「うがい」は盲点になっているかも知れません。
もともと、2年前のコロナ発生当時には「コロナウイルスは風邪と同じコロナタイプなので空気感染はせず、接触感染か飛沫感染(感染者のくしゃみが直接かかる等)しかしない」と言われていました。
そのため、対策はマスク着用による飛沫感染対策と、アルコール消毒や手洗いによる手指からの接触感染対策に重点が置かれてきました。
私たちは今もなお、この2つに重点を置いているように思います。
ところが、昨年夏から「最も感染を引き起こしているのは空気感染(エアロゾル感染)」という研究結果が出始めました。
そして今回は「オミクロン株は鼻やのどで増殖する」という見解が出ました。
そうであれば、対策内容もそれに合わせて見直し、空気感染対策にも注力すべきでしょう。
行政からのアナウンスや報道では、空気感染対策である「うがい」はまだ "ついでの対策" としか扱われていないように見受けられますが、私たちはこれまでの対策に加えてのどを守る「うがい」にもっと目を向けて、強化しておいたほうが良さそうです。
「アッコにおまかせ!」では、最後に和田アキ子さんが「手洗い、うがい・・・心おだやかに、来週も元気でお会いしましょう!」などと言い続けています。コロナ以前より、冬場の定型句です。
コロナ発生当時から私は「コロナ対策でうがいのことを言っているのはアッコさんくらい」と思っていたのですが、今はアッコさんが正解だったと思います。たいへん失礼しました。