言葉のスパイス(7) ひとへに風の前の塵におなじ

先の戦争を通して、多くの日本人は自らが他国を侵略しなければ平和は保たれると考えてきました。しかし今回ウクライナで起こっていることから、それだけでは不十分ということが誰でもはっきりと分かります。
自分史動画・終活の動画も平和の中でささやかに暮らせる人生あってのもの。日常が滅茶苦茶に破壊されて、おだやかに自分の人生を振り返れる人はいません。
長い間権力の座に留まり、反対する国民は片っ端から拘束し、何でもできると考えている危険な為政者は、ロシア以外にもいますね。
そうした為政者に平家物語の冒頭部分を贈ります。この言葉は古今東西を問わず永遠の真理を示しています。
ウクライナに平和を。そして日本も平和が保たれますように。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
猛たけき者も遂にはほろびぬ
ひとへに風の前の塵におなじ