終活動画のネタ(6) ジャガイモを収穫して思い出した、永遠の「東京コロッケ」 

ホッカイコガネの収穫

 終活世代の日常生活の楽しみに関する情報をお届けするとともに、実際にやっておられる方は終活動画を制作するときに入れるネタのひとつとしていかがでしょうかというご提案でもある「終活動画のネタ」シリーズ。
第6回はジャガイモの収穫と、昔の屋台にあった「東京コロッケ」についてです。

 5月連休の開花から計算して、収穫時期は7月上~中旬を予定していました。
しかし6月に入ると周辺の農家さんがどんどん収穫を始めているので、用事のついでにその理由を聞くと「収穫が遅いと大きくなりすぎて売れにくくなるので、ほどよい大きさで収穫している」ということでした。
大きすぎてもあまり売れないものなんですね。
その話が頭に残っていたのと、自分のスケジュールや天気予報を考えた結果、予定を繰り上げて収穫することにしました。

 上の写真は2株分です。ずっと気になっていた「そうか病」は、土壌のpH調整のおかげか、発生しなかったのでひと安心です。

 数十分で6株分を掘り、収量は小さすぎるものを取り除いて60個あまりでした。
早めの収穫により大き過ぎるものはなく、ほど良いサイズで揃っています。
種芋は半分に切って植えたので、使った芋は3個。
それが3か月ちょっとでこんな数に増えるのですから、成長力のすごさを感じます。
ジャガイモと畑の土に感謝、感謝です。

 今夜はこれで一口サイズのミニコロッケを作ろうと思いました。
シンプルなジャガイモだけのコロッケでも、揚げたてを串に刺し、ウスターソースにつけて食べたら絶対おいしいはずです。

収穫したジャガイモ
干して乾かしてから段ボールへ入れたところ。早めの収穫により、大きすぎるものは見当たらず。

 それで思い出したのが、子どもの頃の「東京コロッケ」。
私が生まれ育った関西では、神社のお祭りの屋台に「東京コロッケ」というものがありました。
おじさんがあらかじめ皮ごと茹でてあるジャガイモを手回しミンサーでつぶし、手でこねたあと親指サイズにちぎって、細目パン粉の衣をつけます。それを油で揚げていき、できたミニコロッケを大きなバットに山盛りにします。
バットの横にはパチンコ台が1台置いてあります。
パチンコ玉を自分で穴に入れてから打つタイプの、かなり昔の台です。
客はお金を払い、錆びたパチンコ玉をおじさんからひとつ受け取り、穴に入れて弾きます。

古いパチンコ台
昔のパチンコ台。自分の記憶では、右側の白い台のほうが東京コロッケで使われていたものに近い。

 台には数か所のチューリップ(当たりの穴)があって、7とか8とかの数字が書いてあります。
入らなければ一番下のはずれ穴まで落ち、そこには6と書いてあります。
入った穴の数字分だけコロッケをもらえるという仕組みです。
玉が入った穴の数字を確認して、その個数のミニコロッケを串に刺します。
これは自己申告制で、おじさんはコロッケ作りに忙しいのでノーチェックです。
その串をウスターソースの中に1回くぐらせたら店を離れ、手に持って食べ歩くわけです。
くじ引きの屋台(「当て物屋」)と買い食いの屋台の2つの要素がある最強の屋台で、いつも行列ができていたものです。

 揚げたてのミニコロッケは格別においしくて、もらえる数が6個か7個か8個かは子どもにとって重大問題でした。
そして東京にはこんなにおしゃれでおいしいものがあるのだ」と固く信じていたのでした。
しかしその後関東で暮らすようになり、「東京コロッケ」なんてどこにもないことに気付くのです(笑)。

 たまに、はずれて6個の人がズルをして8個刺すのを見てしまいます。
子どもには衝撃的なシーンです。その時に何を感じるか。
今から考えると、店のおじさんにとってはたまにズルをされても大きな影響はないと思う一方、客はユルい自己申告制のシステムでズルをしようとすればできる時にも正直に自分を律していられるか
客のほうが試されていたのかも知れないと思いますし、ズルい人を目撃して「これはいけないことだよね」と気付かせてくれる社会教育の場でもあった、と言えば言い過ぎでしょうか?
あの頃は世の中がユルい分だけ問題も多かったですが、ルールで枠にはめられる代わりにそうした現場を目撃したりして自分を律することが求められていたとも思うのです。

 もう一つ思うのは衛生面についてです。
あのおじさんは東京コロッケを素手で調理しながらお客とお金をやりとりし、いろんな人が触れた赤錆だらけの古いパチンコ玉にも触っていました。
今ではとても考えられないことですが、揚げて加熱するので大きな問題にならなかったのでしょう。
不衛生だと指摘する人はあまりいなかったし、なんとも大らかで、そういうところも良い時代でした。
その後の世の中では何か問題が起きると厳しい対応を求める声が増え、ものごとが改善していく一方でギスギスした空気も広がっていったように思います。
パチンコ台を使った当て物系の東京コロッケは、こうして世の中の変化とともに無くなってしまったのでしょう。

ジャガイモを掘ったことで遠い昔の懐かしい思い出が蘇るとともに、そんなことを改めて考えさせられました。


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