終活世代の健康管理(9)いざという時、救急車を冷静に呼べるか-『NHK エマージェンシーコール「東京」』 

いざというときに動転せず救急車を呼べるか

 終活世代の皆さまの健康管理に関する情報をお伝えするとともに、それに関連するご自身のご経験や思い出が想起されたら、その話を終活動画を制作するときに入れてはどうでしょうかというご提案でもある、「終活世代の健康管理」シリーズ。
 今回はそのひとつ、NHKエマージェンシーコール~緊急指令室「東京」を見てふと気になった、救急車を呼ぶときの話です。

(ネタバレを一部含みますのでご注意ください)

 救急車を呼ぶこともなく健康で暮らしていればそれだけでも幸せだと思いますが、いつかやむを得ずにお世話になることがあるかも知れません。
そのとき冷静に対応できるかどうかを考えさせてくれるTV番組が放送されました。

2022年10月10日にNHKで放送されたドキュメンタリー『エマージェンシーコール~緊急通報指令室~「東京」』
実際に発生した厳しい状況が電話によるやりとりでまざまざと表現されていて、私たちにとってすごく参考になる番組だと思いました。

 冒頭にテロップで「プライバシー保護のため、通報は加工・吹き替えし内容を一部変更しています」と表示されますが、全く架空の話を創作したものではないので緊迫感がダイレクトに伝わってきます。

 この番組はナレーションなし(ノーナレ)で構成されているので、視聴者が番組の内容に没頭してそれぞれの見方で見ることができ、さらに現場の空気感も感じられて良かったです。
蛇足になりますが、当舎の自分史動画や終活の動画もこれと同じ
理由で、原則的にナレーションなしで制作しています。

 オペレーターが緊迫した様子の通報者やいやがらせ電話の常習者に対してさえ、冷静に根気強く対応を続けている姿には頭が下がります。
しかし
この番組が伝えようとしているのはそれだけではなく、実際の通報シーンで展開されていることを私たち自身が参考にできるよう、プライバシーの問題がないように一部を吹き替え等で加工し、開示してくれたのだと思います。

 私がとくに印象的だったのは、ある通報者が電話の向こうで本当に動転してしまっている姿と、2人の通報者が動転のためうまく連携できなくなっている姿でした。

 すごく動転した様子が頭に焼き付いているのは二つの事例です。
一人は動転して自宅の住所をど忘れしてしまいオペレーターに伝えることができないという場面でした。
「自分ならこんなことはあり得ない」と思う方でも、実際そういう局面に置かれたら果たしてどうか、また家族が通報するときは大丈夫かと考えてみて、気になる方には教訓になります。
この事例では通報者の氏名をもとに指令室側で住所を割り出すことができて、オペレーターが読み上げた住所を本人が確認していました。

 もう一人は息子さんの緊急事態で通報したお母さんで、完全に動転し、ある種絶望感も感じておられるのか、何も冷静に考えられなくなってしまった姿です。
お母さんの声のほうは吹き替えとはいえ、取り乱した声の様子から深刻さと切迫感が恐ろしいほど伝わってきます。
オペレーターは根気強く丁寧に話しかけながらお母さんをなんとか落ち着かせ、応急処置の行動を少しずつ引き出していきます。
電話で長いやりとりをしているうちに救急車が自宅へ到着し、そこでオペレーターとの通話は終わりましたが、その後どうなったのか心配な事例です。

 2人の通報者がうまく連携できない事例というのは、子どもの緊急事態で通報したご夫婦です。
電話の向こうからご主人と奥さんがいがみ合っている声が聞こえます
お二人ともお子さんを助けるため必死なのです。
オペレーターが冷静に奥さんへ応急処置の方法を教え、奥さんがそれに対応している間に今度はご主人へ話しかけて別の対応をお願いし、うまく手分けしてもらうことができて、長い通話中にお子さんの容態が無事回復します。
自分がもしこういう現場に居合わせたらこのように冷静に周りの人と協力できるかどうか、すごく考えさせられます。

 これまで救急車を呼んだことがない方も、今後いつか呼ぶかも知れません。
高齢になると心配も増えるかと思います。

いざ呼ぼうとした時、119番へ電話する私たち自身や家族がどんな精神状態になり、どんなやりとりをしてしまう可能性があるかをあらかじめ想定しておくことは、リスク対策の観点で大事なことと思います。

この番組は私たち自身が教訓として知っておきたいことを伝えてくれたと思います


 皆さまは救急車について、どんなご経験や思い出をお持ちでしょうか。
そのご経験や思い出を自分史ビデオや終活で作成する動画にいれませんか。

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