終活世代の健康趣味・街道歩き 第17回:中原街道(2)
終活を始める年令に決まりはありませんが、定年後から80歳過ぎくらいまでのお歳でまだまだ元気な方々をあえて終活世代と呼ぶなら、その皆さまの健康維持に最適な趣味のひとつが街道歩きではないかと思います。
街道歩きは一人でもふらっと日帰りのお出かけができて、電車賃程度の出費で済み、まとまった距離を歩いて足腰を鍛えられ、単発ではなく何回かの連続企画となる、まさに最強の趣味ではないでしょうか。
関東・甲信で日帰り可能な範囲の街道歩き情報をお届けするこのシリーズの第17回、中原街道の第2回です。
武蔵中原駅から三ツ境まで
武蔵中原駅から相鉄線の三ツ境駅付近まで、約19kmを歩きます。
私は街道歩きで各地の駅蕎麦を食べ歩くのを楽しみにしています。
駅蕎麦の店はだいたい朝7:00開店ですので、それに合わせて到着し、朝食で食べています。
武蔵中原駅はというと、駅ビルに飲食店がいろいろあるにも関わらず、蕎麦屋は入っていません。
JR東日本グループには 「いろり庵きらく」 という良い駅蕎麦屋があるのですが、ここには出店していないようです。
駅の周りにも、朝からやっている蕎麦屋が見つかりません。
残念ですがコンビニのおにぎりをイートインコーナーで侘しく食べました。
この川崎市から横浜市にかけての区間は私が長年住んでいる地域からほど近く、車で何度も通っている道です。
車ならいつもあっという間に通り過ぎるところも歩くと時間がかかりますが、今まで気づかなかった店を発見することもあります。
それに中原から三ツ境まで連続して車で走ることはないので、今までバラバラに頭の中へ入っていた沿道の各地域が初めて一本につながりました。
武蔵中原駅周辺の市街地を抜けたら建物がどんどん減っていくかというとそうでもなく、東からの陽ざしが左側の歩道に当たっている場所は少ないので快適です。川崎市の子母口・野川・久末を過ぎて、港北ニュータウンに入ると東山田・勝田・仲町台を通ります。
その先の佐江戸・中山という古い街を経て、片側2車線で広々とした上白根・都岡などを抜け、16号バイパスの下川井インターを横切り、相鉄線に達したところで終了して三ツ境駅へ向かいます。
12:00前には駅に着きましたので、およそ4時間半の歩行で1時間当たり4.2km。歩数は家からの合計で3万歩弱でした。
この区間は長い上り坂が多くて、少し負荷がかかります。
道端にマスクを捨てるのはなぜ?
歩いていて気になったのは、使い捨てのマスクが道端にたくさん捨てられていることです。この区間で軽く100枚以上、おそらく200枚近くあったと思います。
他のゴミ、例えば吸い殻も少しありましたが、ペットボトルや空き缶などはほとんど見かけず、マスクだけが異様に目につきました。
人家や店舗の前にはほとんど捨てられておらず、あまり人が歩いていないところや、歩道に植込みがあって車から見えにくい場所、雑草が伸びているところなど、誰も管理していないような場所を選んで捨てているようです。
家に持ち帰って捨てても不都合はないはずですが、なぜ道に捨てるのか、動機がよく分かりません。
不織布というのは一見紙に見えるので、紙製なら道端に捨てても土に返ると思っているのかも知れません。
しかし不織布マスクは基本的にポリプロピレンなどプラスチック樹脂でできているので、雨に濡れて道路に小さく貼りついても土には返りません。
リサイクルもできないので、ゴミに出して焼却する必要があります。
もしそういうことを知っていたら捨てないのでしょうか、それでも捨てるのでしょうか。
三ツ境駅に 「相州蕎麦」 という駅蕎麦がありました。名前から相鉄グループかと思ったのですが、調べてみたら相鉄線の駅に店舗があるものの、資本関係はないようです。
カツ丼を食べたかったのですが、セットでミニカツ丼は存在するものの単品はなぜか無いらしく、かき揚げそばを食べました。
味は普通です。
券売機がなくて配膳口で注文し代金を払うというのは今どき珍しいシステムです。
次回は三ツ境から再開して横浜市瀬谷区・大和市・綾瀬市・藤沢市・寒川町を歩きます。
自分史動画や終活で作成する動画に街道歩きの様子を入れるのもいいと思いませんか。ご希望の際は、可能な限り同行撮影させていただきます。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
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制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。