終活動画制作現場雑感(3) 終活の動画を作るという体験も貴重な「思い出」に

思い出_Thank you

 自分史動画や終活の動画の制作現場でふと感じたことをお伝えするシリーズの第3回。
今回は、自分史動画や終活の動画を作る過程も人生の中での貴重な思い出になるということについてです。

 先日、あるお客様の自分史動画を撮影・編集して、仮編集試写で初めて映像をご覧になったときのことです。
このお客様の撮影は、生まれてから現在までの人生を振り返ってインタビューでお話しいただくとともに、現在毎日の日課で行っておられることのシーンや、趣味の活動でお出かけになったときのシーンも同行撮影していました。

 仮編集試写の段階で既にタイトル・テロップ・BGMも全て入っており、映像・音声のさまざまな調整もいったん完成に近いところまで仕上げています。
その映像をご覧になりながら、途中でお客様がふと仰いました。「これは、いい思い出になるなぁ」。

 "あの時撮影したシーンがこの映像になっている" と、撮影時のことを思い出しておられたと思います。
私は静かに感謝の気持ちになりました。
当舎がまさに目指していることを仰っていただけたからです。

 当舎は動画作品を制作して納品するだけでなく、自分史動画や終活の動画を作るという体験の記憶も一緒にお届けできればと考えています。
必ずしも全てのお客様が「思い出になる」と言葉に出されるわけではないので、お客様の思いが伝わってきた時は大変ありがたいと思います。


 撮影はお客様と当舎との共同作業です。
制作プランによって1~3日程度をご一緒に過ごさせていただき、たくさんのカットを撮影していきます。
そして、人生で特に思い出深いエピソードやその時のお気持ちなどをインタビュー撮影し、今の日常生活のご様子もていねいに撮りながら、当舎はお客様の人生の歩みやお人柄などをできる限り深く理解していきます。
ですので、それらを編集した動画は、ドキュメンタリー・ムービーとして構成したお客様の人生への賛歌であるとも言えます。

 お客様から見れば当舎は、短い撮影期間の間とはいえ、普段は誰かに話す機会もない遠い昔のことを含めて、ご自身のことをたくさん語った話し相手ということになります。

 思い出作りの機会には、例えば旅行があります。
旅先で買ったお土産の置物などを見れば、その旅行の記憶が蘇ってきますよね。
それと同じように、完成動画をご覧になるたびに撮影時のことを思い出されることと思います。

 旅行はお元気なら何回でもできますが、このような動画を作るという機会は人生の中でそう何度もないでしょう。
その特別な機会も人生の思い出に加えていただくことができましたら、当舎としても本当にうれしい限りです。


 自分史動画や終活の動画を人生における特別な思い出作りの機会としてもご利用いただいてはいかがでしょうか。
ご家族の方がご検討されている場合も、このことについてお含みおきいただけましたら幸いです。
完成動画をご覧になるたび撮影時のことを思い出していただけるように、引き続き真摯に取り組んでまいります。