終活世代の言葉のスパイス(4) 「自分を元気づける一番良い方法は、誰か他の人を元気づけてあげることだ」
終活世代の言葉のスパイス 第4回です。
終活を始める年令に決まりはありませんが、定年後から80歳過ぎくらいまでのお歳をあえて終活世代と呼ぶなら、その皆さまの暮らしの中でひとつのスパイスになるような言葉を見つけてご紹介してまいります。
「終活世代の言葉のスパイス」第4回の言葉
自分を元気づける一番良い方法は、誰か他の人を元気づけてあげることだ (マーク・トウェイン)
人を元気にしてあげようとする行動自体で自分も元気になる
今回の言葉は、北京オリンピックのスキー・ジャンプ、高梨沙羅選手に寄せて書きたいと思います。
マーク・トウェイン(1835-1910)はご存知のとおり『トム・ソーヤーの冒険』などで知られる米国の小説家・著作家です。
この言葉はパッと聞いて「なるほど」とストレートに共感できると思いますが、いかがでしょうか。
上の写真のように、例えばかわいいお孫さんがいれば、お孫さんに笑顔になってもらおうとするでしょう。お孫さんの笑顔を見れば、自分も笑顔になる。
そういう意味では、この言葉は「元気づける」の代わりに「笑顔にする」にしても成り立ちますね。
名言は、「言われてみればそのとおり」というように、ストンと腑に落ちる簡潔な言葉になっているから名言なのでしょう。今まで知らなかったような、びっくりする考え方ではないと思うのです。
他の人を元気(笑顔)にしてあげたら自分も元気(笑顔)になる。
この言葉を知っていたら、日々の暮らしもちょっと違うものになるかと思います。
ところで、和訳される前の原語を調べたらこう書かれていました。
"The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up."
"try" が入っているので、本当の後半部分は『誰か他の人を元気づけてあげようとすることだ』となります。
つまり、人を元気にしてあげようとする行動自体で自分も元気になると言っています。
これはちょっと奥が深いです。
オリンピックはどの国の選手も一発勝負をかけてくるので、金メダルを期待された選手がメダルを逃すことはよくあること。
北京オリンピックで高梨沙羅選手もメダルを逃し4位に留まりました。
優勝候補の選手が出場できなくなってチャンスだとか、ジャンプ台の形状が高梨選手の得意な蔵王に似ているとか、いつものように事前の報道は国民の期待を煽っていたので、余計にガッカリした方も多いかと思います。
「風向きがめまぐるしく変化したのが影響した」という当日の不運を書いた記事が多いようです。
そんな中で、読売オンラインのこの記事は平昌以降の4年間抱えていた苦悩と努力について触れています。
記事を読むと、今回勝つのは簡単なことではなかったようです。
振り返ってみれば、高梨選手のピークはワールドカップで年間総合優勝4回を重ねた2012-2016年頃(ただし2014年は2位)でした。絶好調の時期に開催された2014年ソチオリンピックが最も大きなチャンスでしたが、結果は4位でした。
2018年の平昌大会では銅メダルを獲得しましたが、苦悩はソチ以降ずっと続いていたのだろうと思います。
さらに混合団体競技では、高梨沙羅選手は1回目でスーツ規定違反により失格となりました。
オーストリア、ドイツ、ノルウェーも同じ違反で、計5人も失格者が出たという前代未聞の事態です。
スーツは個人戦と同じものだったとのこと。
ジャンプ自体は2本とも素晴らしいものだっただけに、いっそう苦しかったでしょう。
この大会は高梨選手の人生の中でも相当に辛い1ページになったのだろうと思います。
どんな競技の選手も基本的には自分自身のために努力し、出場権を得て大会に出ているとはいえ、できればいい成績で国民を笑顔にしたい、元気を与えたいと思わない選手はいないでしょう。
高梨選手ももちろん同様に思っていたことが試合後の「たくさんの方々に応援していただいていた。その恩返しができなかったのが悔やまれます」というコメントに表れています。
国民は金メダルの選手からもらうような「弾ける元気」はもらえませんでした。
しかし私は、変な言葉ですが「静かな元気」をもらいました。
高梨選手が長年苦悩しながら精いっぱいの姿を見せてくれたことで、もらえた元気です。
彼女が国民を元気づけようと "try" してくれたことに感謝します。
金メダルを期待されながらメダルなしに終わった他の競技の選手も同様です。
『自分を元気づける一番良い方法は、誰か他の人を元気づけてあげることだ』
いつもそのようにできるかどうかは分かりませんが、私たち自身のためにも忘れたくない言葉ですね。
ところで、自分史動画や終活の動画は、輝かしい人生の方だけのものではありません。
さまざまな苦悩も経験しながら、それでもなんとか前を向いて生きてきた、全ての人のためにあると当舎は考えています。
その人生を自分ひとりで抱えずに、映像にしてご家族や近しい方々と共有してみてはいかがでしょうか。
いつも近くにいる方であってもあまり知らない、あなたのお姿や思いもあるのではないかと思います。
あなたが主演のドキュメンタリー・ムービーがあっても良いと思われませんか。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。