終活世代の健康趣味・街道歩き 第6回:水戸街道
終活を始める年令に決まりはありませんが、定年後から80歳過ぎくらいまでのお歳でまだまだ元気な方々をあえて終活世代と呼ぶなら、その皆さまの健康維持に最適な趣味のひとつが街道歩きではないかと思います。
一人でもふらっと日帰りのお出かけができて、電車賃程度の出費で済み、まとまった距離を歩いて足腰を鍛えられ、単発ではなく何回かの連続企画となる趣味。
そのような街道歩きはまさに最強の趣味ではないでしょうか。
このシリーズでは、関東・甲信で日帰り可能な範囲の街道歩き情報を何回かに分けてお届けします。
(当舎の所在地が神奈川県のため関東・甲信の情報となりますことをご容赦ください)
第6回は水戸街道です。
水戸街道は千住から水戸までの116kmです。JR常磐線とともに北上します。
歩行地図付きの解説本はなかなか見つからず、個人サイトの歩行記に歩行ルートが表示された地図がついているものが複数あるので、それらを利用すれば良いと思います。
私は個人サイトの地図から1日に歩く範囲を十枚程度に分けて印刷し、小さくたたんで持ち歩きました。
スマホで見ても良いのですが、バッテリー切れしてどこにいるのか全く分からなくなるのが怖いのと、やはり何と言っても紙面をパッと広げて見れる一覧性がいいんですね。新聞紙面がTVやインターネットの登場で不要になると言われて何十年も経つのに絶滅しない理由と同じです。
ページ番号を書き加えておけば、合計枚数を分母として行程の進捗具合も分かります。
道中に見どころは少ないが郊外の気持ち良い道
さて、千住宿をスタートしてすぐ、北千住郵便局の次の交差点で狭い道に右折して日光街道・奥州街道と分かれます。
荒川で道が途切れ、下流の堀切橋へ迂回して2km以上も余計に歩きました。
荒川は後世に作られたもので、昔はまっすぐ街道があったとのこと。知りませんでした。
亀有、新宿(にいじゅく)、金町を過ぎて葛飾橋を渡ると早くも松戸です。
「松戸と柏はお互いに張り合っている」と地元の人が言っていましたが、松戸には「松戸神社」、柏には「柏神社」という立派な神社があります。
「八幡宮」「天満宮」等の系列名?で呼ぶ神社が多い中、両方とも「地元の地名+神社」というシンプルな名前で、郷土愛を感じます。
我孫子、天王台を過ぎると大利根橋で利根川を渡ります。
この橋はとんでもなく長くてびっくりします。歩いているのでなおさら長く感じます。
渡った先が取手。もう茨城県に入りました。
国道6号線と合流したり離れたりしながら並行して水戸へ向かいます。太い幹線道路よりも住宅街の生活道路や郊外ののどかな道が多くて、気持ちよく歩けます。
牛久、荒川沖を過ぎて土浦へ。
土浦大師不動尊大聖寺に四国ミニ霊場があり、境内88(+1)箇所のミニ札所を1時間前後で簡易的に巡礼することができます。
きちんと巡拝するには住所・氏名等を記入した納め札が札所の数だけ必要です。
弘道館の大きな掛け軸は「ドーン!」と音が聞こえそう
水戸街道の終点とされている場所は2か所あります。
ひとつは水戸宿の中心地で、角に信用組合がある交差点(信号に交差点名なし)。「陸前浜街道起点」と書かれた小さな石碑があります。
もうひとつは備前掘・銷魂橋(たまげばし)の高札場跡です。「江戸街道起点」という新しい石碑があります。水戸から見れば、これは江戸へ行く道。水戸徳川家らしいネーミングです。
どちらも地味でクライマックスとして物足りないので、水戸駅にある黄門様ご一行の銅像にご挨拶し、さらに北へ歩いて弘道館へ。
烈公・徳川斉昭が開いた、日本最大規模の藩校とのこと。
入口を入った正面にドーン!と飾ってある「尊攘」の大きな掛軸(一番上の写真)を見て、ようやく水戸街道のクライマックスとなりました。
やはり最後はインパクトが必要ですね。
昼食は街道歩きの大事なお楽しみ。地元の名物、スタミナラーメンをいただきました。
具材のかぼちゃとレバーが意外で個性的。美味しかったです。
水戸街道は100kmを越える長さで歩きごたえがあり、最後の水戸にはちゃんとクライマックスがあります。
山越えもないので歩き易く、住宅地や郊外の道が多くて落ち着いた雰囲気の良い街道です。
JR常磐線で行き帰りがしやすく、健康のための連続ウォーキングには最適なコースのひとつです。
自分史動画や終活の動画に街道歩きの様子を入れるのもいいと思いませんか。ご希望の際は、可能な限り同行撮影させていただきます。
関連記事
街道歩きと自分史動画
私にとって自分史動画の制作は街道歩きと共通する部分があります。旧街道の魅力は古いものが残っているところです。いったん無くなってしまうと二度と復元できないものを後世へ残していくことは大事です。人が生きてきた中でのいろんな思いや人生の歩みを記録して残すことも同じように大事なことだと思います。
終活世代の健康趣味・街道歩き 第7回:成田街道
「終活世代の健康趣味・街道歩き」の第7回、成田街道です。 成田街道は、水戸街道からの分岐点である葛飾区新宿(にいじゅく)と成田山新勝寺を結ぶ52kmの街道で、途中の佐倉までは佐倉街道とも呼ばれます。元禄以降、市川團十郎人気で成田山詣でが大流行し、江戸から3泊4日で往復するのが一般的だったとか。私は往路を4日間に分けて歩きました。
主なページのごあんない
一分一厘舎 My History Video のサイトには自分史動画・終活で作る動画に関する多彩な情報が数多くありますので、タイトルをクリックしてご覧ください。
HOME
当サイト全般のご紹介、当舎が選ばれている理由、お勧めしたい皆さまなど、自分史動画や終活で作る動画の概要をまとめてあります。
制作の流れ
最初にお問い合わせをいただいた後、どのような流れで制作を進めていくかについて詳しくご紹介しています。
プランと料金
各制作プランやオプションの内容と料金を詳しくご紹介しています。料金はいずれも安心価格ですので、ぜひ比較してみてください。
サンプル映像
実際に制作した作品のサンプル映像3本とそれぞれのお客様の声をご覧いただけます。当舎の映像クオリティをご確認ください。
よくある質問(FAQ)
多数のFAQを掲載していますので、ご質問や気になる点のQ&Aがないかどうかご確認ください。
関連情報
自分史動画作りに関するさまざまな角度からの情報ページが多数あり、そのメニューページです。自分史動画関係の情報量は随一です。
ウェブログ
自分史動画にも通じる各種話題の記事ページが多数あり、そのメニューページです。
お問い合わせ
当舎にお問い合わせいただける入力フォームのページです。こちらからお気軽にお問い合わせください。
プライバシーポリシー
お客様の大切なプライバシーを守るため、個人情報保護法に基づいて当舎が取り組んでいる内容を記載しています。
吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。