自分史ビデオとの接点(3)「いま人生の何キロ地点ですか?」ドキュメント72時間・真夏の東京 幻のマラソンコース
自分史ビデオや終活での動画を作るときの視点として、参考になる事例をご紹介する「自分史ビデオとの接点」シリーズ。
第3回はNHK・ドキュメント72時間の『真夏の東京 幻のマラソンコース』(2021年9月10日放送)です。
人生を「リスタート」すると距離は測り直し
NHK・ドキュメント72時間は「世の中、いろんな人がいるよね」ということだけでなく、私はそれぞれの人の気持ちに寄り添いながら見て、その人が発する光に照らされるように、自分自身を見つめて元気をもらえるところがとても好きです。
この放送では、東京オリンピックのマラソンが都内で計画されていたときのコースを3日間で歩きながら、道で出会った人に「あなたの人生は、マラソンに例えるといま何キロ地点ですか?」と問います。
このように視点を絞って聞いていく作品はドキュメント72時間の中でもあまりなく、私はすばらしい展開と構成だと思っています。
人々の答えは「42kmくらい」「20km手前で、もう失速してる」「35kmのいちばん苦しいところ」とさまざまです。
競歩をしながら帰宅途中のサラリーマンは東京オリンピックの選考会に出た元選手で、出場を逃したのを機に引退して次の人生を始めているとか。
「これまでは競技人生が全てだったので、いったん全部終わって、またゼロからのスタートです」。
心情、お察しします。ぜひ頑張ってください。
美術系の大学で焼き物を勉強している大学院生は「(焼き物を)生業にしていきたいので、まだ始まっていないです」。
なるほど、焼き物に人生を賭けているんですね。応援してます。
67才、タクシーの運転手さんは会社経営者だったそうですが、奥さんが10年前に亡くなった後は好きなことをして生きていこうと、ずっと好きだった車の運転を仕事に。10年前にリスタートしたんですね。
お気をつけて。そしてお元気で。
63才の女性は長年連れ添ったご主人が亡くなって、5年前に家を売り払い都心のワンルームへ。
「本戦はもう終わってます。あとはおまけ(の人生)です」。
そうか、すごく大変だったんですね。充実したおまけでありますように。
このように「生まれた日がスタートで死ぬ日がゴールの、人生1回」というモノサシとは違う見方の人がたくさんいます。
これはとても深いですね。
自分史動画を作る時期は「ゴール寸前」でなくて良いと思います
自分史動画について言うと、お客様との間でときどき「作る時期をいつにするか」が話題になることがあります。
その際のお客様のイメージは「人生のゴール寸前で作るべき」とお考えのことが多いように思います。
しかし、そのようにタイミングをうまく取れるかどうか、またその時にビデオ撮影ができるほどお元気かどうかなど、考えれば考えるほど難しくなっていきます。
そのような時、当舎からは「普段どおりの生活ができている時に、お元気な姿や笑顔で撮影するのが一番良いのではないでしょうか」とお答えしています。「まだはもうなり」です。
この放送に例えれば「人生1回きりのレースのゴール直前」でなくても良いと私は思いますが、いかがでしょうか。
私はこの放送を見始めた時には「人生35~40キロくらいかな」と思いながら見ていましたが、リスタートしている人がどんどん出てくると「まだ10キロくらいなのかも知れない」と、考えが変わりました。
あなたは、いま人生の何キロ地点でしょうか?
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。