終活動画のネタ(12) 昔ながらの黄色いカレーを作ったら驚くほどうまかった!
終活世代の日常生活の楽しみに関する情報をお届けするとともに、実際にやっておられる方は終活動画を制作するときに入れるネタのひとつとしていかがでしょうかというご提案でもある「終活動画のネタ」シリーズ。
第12回は、昔ながらの黄色いカレーを作って食べてみた話です。
黄色いカレーの思い出
昭和47年、ローカル線で行った田舎の駅前の大衆食堂で食べた黄色いカレーの味が忘れられません。
店の人がビールのロゴが入ったコップに冷水とスプーンを入れて持ってきたのも、当時は当たり前のシーンでした。
グーグルマップで見てみたら、お店があった場所は殺風景なロータリーに変わり、駅前はガランとしていて飲食店は一軒もありません。
いまはもう、頭の中に記憶として残っているだけです。
「無くなってはいけないものが無くなってしまった」。仕方のないことですが残念です。
そういう昔ながらの黄色いカレーがどこかで食べられないだろうかと、何十年も頭の隅でずっと考えています。
都心まで行けば黄色いカレーで有名な蕎麦屋もあるようですが、そばの出汁で割るのではなく洋食っぽいものが食べたいのです。
それにTVで見た有名蕎麦店の黄色いカレーは片栗粉でとろみをつけているのか、中華あんのようなとろみ方で不自然に見えました。
昔、グリコ「ワンタッチカレー」という黄色いカレーがありました。
20年くらい前に、中央道・談合坂SAの「ぐりこ・や」で復刻版ワンタッチカレーを見つけたときは感激したものです。
しかし家で作って食べてみると、何かうまみが足りなくてがっかりでした。
さがしているのはこの味でもありません。
その後、復刻版ワンタッチカレーもぐりこ・やも無くなりました。
こうした経緯から、思い立って自分で作ってみたところ、大袈裟でなく「まさかここまでうまいとは・・・」というものができてしまいました。
このようなカレーをお探しでしたら試してみていただきたいと思い、レシピと実食した感想をご紹介します。
材料と作り方
【材料】(たっぷり2人前)
水 600cc
ラード 大さじ3 *
小麦粉 大さじ4.5
カレー粉(S&B赤缶) 大さじ3
顆粒コンソメ 大さじ1.5
塩 小さじ1/3
砂糖 小さじ1
すりおろしにんにく 5g
すりおろししょうが 5g
豚肉カレー用 300g(お好みで増量してください)
たまねぎ 中1個
じゃがいも 大1個
福神漬 適量
【作り方】
1.フライパンでラードと小麦粉を弱火で混ぜる
2.1.にカレー粉を入れてルウを作る
3.鍋にその他の材料を入れて煮る
4.鍋に2.を入れて溶かせば完成
ラードと小麦粉を混ぜる時間は「30分」などと書いてあるレシピもありますが、10分経過したところでとくに変化がないので打ち切りました。
混ざればそれでよいのではないかと思います。
また、今回は余計な工夫をせずシンプルに作るという趣旨で、肉やたまねぎも先に炒めたりせず煮るだけにしました。
いろいろなレシピを見ると以下のものが入っている場合もありますが、今回は使いませんでした。
・にんじん:見た目が家庭料理っぽくなる気がして入れず。
・サラダ油:ラードのほうがコクが出ると考えてラードを選択。
・鶏ガラスープの素やほんだし:コンソメのほうが味がはっきり出ると考えてコンソメを選択。
・牛乳やスキムミルク:色が白っぽくなるのと、味がまろやかになりすぎる気がして入れず。
・バター:入れなくてもうまいかどうかを見たくて入れず。
いざ実食
【実食】
昭和の大衆食堂のように冷水のコップにスプーンを入れてセット。
店の人はこれをやると水とスプーンが一度に配膳できて楽ですが、見かけなくなったのはその横着なイメージがいけないからでしょうか。それに客がうっかりコップを倒すかも知れませんしね。
食べる側としては何か非日常的で新鮮な気持ちになりますし、冷水で冷たくなったスプーンがホットなカレーとは正反対のいい感じで、今からおいしいカレーを食べようとしているという感覚にもなります。
ちなみに、レトロな黄色いカレーの盛り付けはカレーを全体にかけている写真が多いですが、私の経験では当時からご飯とカレーを半々に分けて盛り付けている店が多かったので、今回も半々で盛り付けました。
さて、お味のほうです。
カレー粉での味付けですので、想像していたのは平板な味というか複雑さに欠ける物足りない味だったのですが、食べてみるとまったく予想外に味の厚みやうまみがあり、これ以上何かを加える必要はないと思うくらいにめちゃくちゃうまいです!
はじめは辛くないように思いましたが、食べ進むうちにある程度の辛さがあることに気づきました。
これはカレー粉を入れる量で調整できそうです。
福神漬は家では普段食べないのですが、黄色いカレーには赤い色が鮮やかに映えますし、味もピッタリ合います。入れてみて良かったです。
このうまみの元は何だろうかと考えてみると、コンソメやにんにく・しょうがによる部分もありますが、ラードがとくに効いているように思います。
サラダ油だとおそらく、平板で残念な味になったのではないでしょうか。
油はいずれにしても入れるものですので、ラードは「かくし味」とは言えませんけれども(笑)。
懐かしさや自己満足の部分を差し引いて考えても、この味は「文句なしの100点」です。
これまでは味が複雑になるほど良いと考えて、たまねぎをみじん切りにしてアメ色になるまで炒めたり、かくし味でインスタントコーヒーを入れてみたり、市販のルウを二種類ブレンドしたり、クミン・ターメリック・コリアンダーなどのスパイスを加えたりといろいろ試していました。
今回それらは一切行っていませんし、にんにくを最初に油で加熱して香りを出すことさえやっていません。
いわば「ポイントゼロ」の基本に戻ったわけですが、それでこの味になるというのはもう、驚きでしかありません。
今までやっていたことはいったい何だったのでしょう。シンプル イズ ビューティフル。カレー粉、恐るべしです。
ぜひ一度試してみてください。お勧めいたします。
今後家でカレーを作るときは、この黄色いカレーか、現在定番にしているジャワカレー中辛(何かを加えたりせず箱に書いてあるとおりに作る)かの二択でいきたいと思います。
*ラードに関する追記
この記事は大変多くの方にご覧いただいているようで、本当にありがとうございます。
ところで、最近このレシピで作ると胃もたれするようになりました(笑)。歳のせいでしょうか。
ラードを大さじ1にして、残りの油分をバターひとかけ+サラダ油に変更したら胃もたれを防げています。
だいぶ軽くなると同時に味がまろやかになり、コクもいっそう出て旨いです。
よろしければ、こちらのほうもぜひお試しください。
皆さまはカレーにどんな思い出をお持ちでしょうか。
食べものは、ときに懐かしい思い出になることがありますよね。
食べものや料理に関する忘れられない思い出話を頭の中にしまっているだけでなく、ご自身の自分史動画や終活で作る動画として映像化してみませんか。
また、お母さまがご健在でしたら、お母さまが料理しているシーンを記録したお母さまの自分史動画を作ると、年月を重ねるほど貴重な映像になっていくと思います。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。