終活世代の健康管理(4)「免疫力」は意外とアバウトな概念
終活世代の皆さまの健康管理に関する情報をお伝えするとともに、それに関連するご自身のご経験や思い出が想起されたら、その話を終活動画を制作するときに入れてはどうでしょうかというご提案でもある、「終活世代の健康管理」シリーズ。
今回はそのひとつ、2022年3月、3回目のワクチン接種時に考えた「免疫力って、いったい何だろう?」という疑問についてです。意外な実態が分かりました。
*記録に残すため、当時記載したときの表現のままにしています。
今のところ「免疫力」に厳密な定義はないらしい
自分史動画・終活の動画の撮影や打ち合わせでいろいろな方にお会いするので、コロナ感染でご迷惑をおかけしては大変です。
年令の高い方がお客様になりますので、普段から感染しないように注意してきましたし、コロナワクチンは接種券が届いたら必ず受けてきました。
1・2回目はファイザーで、3回目はモデルナでした。
3回目の接種時に、予診の医師が「今回のモデルナは発熱する人が多い」と言うので副反応の有無を数日間見ていたのですが、接種した上腕が少し痛いだけで、発熱・倦怠感・頭痛などの反応は1・2回目と同様に全くありませんでした。
発熱した人のほうが抗体価はより上がるとの研究結果もあるので、こんな状態でも効くのだろうかと、かえって気になります(笑)。
いつ罹ってもおかしくないと思うような時期でも、私はこれまで少なくとも症状が出たことはありません。
これは「免疫力」のおかげも少しはあるのではないかと思います。
「免疫力」という言葉は誰もが普通に使っていますが、いったいどういうものなのかが気になったので調べてみました。
具体的な定義とか説明をさがしてみたら、厚労省のサイトにこう書いてありました。
「『免疫力』は厳密な定義のある言葉ではありません」
「多くの研究が行われていますが、完全にメカニズムが解明されているわけではありません」
「一般的に、よく睡眠を取ること、運動すること、禁煙すること、健康な体重を維持すること、バランスの良い食事を摂ることなどが、感染防御に有利に働くのではないかと考えられています」(以上、厚労省『新型コロナワクチンQ&A』より)
「免疫力」について分かっていることは、まだそんな段階なんですね。
「免疫力判定検査」なるものを行っている機関も存在し、特別な血液検査でリンパ球の状態を調べて免疫力の高さを数値で判定するようですが、これで正確に分かるのでしょうか。
費用は2万円以上かかるそうです。
効果が自分で実感できる発酵食品を摂りたい
細菌やウイルスが体に侵入したときの免疫機構の約7割は腸に存在しており、腸は最大の免疫器官だそうですね。
腸内環境を整えるには発酵食品や食物繊維が良いということはよく言われます。
それらの中でどの食品が特に良いのかは、調べてみてもはっきりしません。
私は10年くらい前から宿便予防のためにヤクルト(の類似品(笑))を欠かさずに飲んでいます。
飲み始めてから宿便が見事になくなったので、これに入っている乳酸菌の効果が出ていると思います。風邪もひきにくいので、免疫力も以前よりは上がっているようです。
しかし、納豆・味噌・漬物・チーズなど他の発酵食品ではお通じの効果を感じられないので、どれがどういう効果があるのかは不明です。食物繊維となると、もっと分かりません。
人によって腸内フローラを構成している菌の種類や割合が異なるそうですので、効果がある食品も人によって違うのかも知れません。
乳酸菌の場合も摂り方はさまざまですが、ヤクルト類似品が10本入りで250円とすると、1日あたり25円。
プレーンヨーグルトの400g入り定番品は「1日100gを目安に」と書いてあるので4日分とすると、1個160円として1日あたり40円。
製薬会社が出している医薬部外品の定番錠剤は540錠入りが3000円とすると、毎日3錠×3回服用で1日あたり50円。
最近TV-CMをしきりに行っている「プラズマ・・・・・・」の機能性表示食品は1980円で約15日分とすると、1日あたり132円です。
効果はそれぞれ異なるのでしょうけれども、ずっと継続していく必要があるので費用対効果のバランスも見て選ぶ必要がありますね。
コロナが蔓延した初期の頃に、当時の二階幹事長(自民党)が「好き嫌いせずに何でも食べていれば大丈夫」と発言して呆れられたものでした。
でも、免疫力というもの自体がまだまだアバウトな概念だし、毎日食べているいろんな食品の中で何がどれだけ役に立っているかは分からないので、このアバウトな発言についても「不十分だけども一理はある」と再考させられます(笑)。
皆さまはコロナ禍や免疫力、発酵食品などについて、どんなご経験や思い出をお持ちでしょうか。
そのご経験や思い出を自分史ビデオや終活で作成する動画にいれませんか。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。