終活動画のネタ(8) アニサキスに対するこれまでの認識を変える必要がありそうです 

アニサキスで苦しまないために。

 終活世代の日常生活の楽しみに関する情報をお届けするとともに、実際にやっておられる方は終活動画を制作するときに入れるネタのひとつとしていかがでしょうかというご提案でもある「終活動画のネタ」シリーズ。
第8回は、最近分かったアニサキスに関する新たな情報についてです。

 最近、アニサキスによる被害のニュースが多いですね。
生魚をおいしく食べたい方は恐怖を感じておられるかと思います。

以前はサバ・イワシ・アジ・サンマ等の青魚やイカにいると言われていましたが、今やサーモン・ヒラメなどの白身魚からも見つかり、いろんな魚に寄生が広がっているとのこと。

 私がとくにショックだったニュースは、横須賀でサバを釣った方が念のためにすぐにシメて内蔵を取り出しておいたにもかかわらず、アニサキスがサバの身のほうに多数入り込んでいるのを発見したというものです。
これまで、魚が生きている時は内蔵にいて、死ぬと身のほうへ移動すると言われていました。
しかしこの話はサバが生きている時でも既に身のほうへ入り込んでいるということを示していて、これは衝撃的です。

サバの刺身は本当においしいですが、足が速いため食べられるのは釣り人の特権のようなものですので、釣った日に生のままで食べられなくなると残念でしょうね。

 生食用のサンマが流通するようになって、一尾100円くらいで買えた頃は、よくサンマの握り寿司を作って食べたものでした。
身が長いので寿司ネタが一尾から8貫分も採れ、安くておいしい料理として我が家では定着していました。
ところが一度アニサキスを見逃して握ってしまい、家族がやられて激痛で苦しむこととなり、それ以降は生のサンマを握る寿司は自粛しております。
最近は値段も上がってあまり買わなくなりましたしね。一シーズンに一回買って、塩焼きにする程度です。

 この記事を書いている途中、元AKB48の板野友美さんが寿司を食べてアニサキスの被害に遭ったとのニュースが飛び込んできました。
回転寿司は大半のネタがいったんきちんと冷凍された安全なものですし、タイやハマチは冷凍していないそうですが、養殖もので安全な餌を与えて管理しているからだと言われています。
板野さんは回転寿司ではなく生のネタを仕入れて握るお寿司屋さんの寿司を食べたんでしょうか。
芸能人が被害を受けると大きな話題になりますね。
刺身や寿司を敬遠する人がさらに増えないかと心配です。

 それに続いて、「がってん寿司」坂戸店の利用客がアニサキスの被害に遭ったと報道されました。
食べたものの中に季節限定メニューの「生いわし」があり、いったん冷凍されていないものだったとのことです。
こうしたネタを注文される際に、気になるときは店員さんに仕込み方法を聞くなどして、くれぐれもご注意ください。

 アニサキスを死滅させるためには加熱か冷凍が必要で、酢締めでは死にません。

 刺身や寿司にするなら、アニサキス全体を「-8℃」以下に冷凍すれば死ぬそうです。
意外と高めの温度に見えますが、魚の身の中に潜り込んでいるアニサキスを-8℃に冷やすためには魚自体をもっと低温に冷やす必要があるうえ、家庭用の冷蔵庫は厚労省が求める-20℃ではなく-18℃までしか下がらないのと、扉の開け閉めが多くてその都度温度が上がるため、それほど簡単ではないとのこと。

 確実に-8℃以下へ下げるには、冷凍設定温度を-18℃から上げたりしないという前提で「丸2日間・48時間以上の長時間冷凍」が必要だそうです。

 我が家のサンマ寿司も、買った日におろして冷凍庫に入れておき、2日以上経過してから解凍して握るという手間を掛ければできますね。
しかしちょっと面倒にはなります。

 ブラックライトをアニサキスに当てると光って見やすくなります。
百均の文具売り場に置いてある「マジックライトペン」でいいので、皆さまも台所に一本いかがでしょうか。

 アニサキスの被害で苦しんだことがある方も多いことと思います。
もし忘れられない思い出をお持ちでしたら、そのときのエピソードやその後の生活に影響したこと、教訓などを自分史動画や終活で作る動画でお話しいただき、映像に残してはいかがでしょうか。

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