足腰を街道歩きで鍛えて健康維持 第1回:準備編 

旧街道の標識・保土ヶ谷宿

 当舎は皆さまのご健康とご長寿を願っておりますので、本ブログでも健康維持・増進に関する情報を折りに触れてご紹介したいと考えています。
 ◆関連ページ:街道歩きと自分史ビデオ


足腰が弱らないように維持するのが健康と長寿の礎だとよく言われますね。
外を歩くには最適なシーズンが到来しました。緊急事態宣言も開けて、他県へ行く気兼ねも減りましたので、まさに絶好のタイミングです。

 ふだん家の近くでウォーキングをしている方も多いと思いますが、街道歩きを「日帰りの継ぎ打ち」で行うと、終着点まで計画的・継続的に歩くという目標ができますので、おすすめです。
交通費と昼食代だけ(おにぎりと水筒を持参すれば交通費だけ)の負担でできるレジャーです。

 そこで、街道歩きで健康増進をはかるとともに、人生の楽しみのひとつに加えてみてはどうでしょうか、という趣旨で、日帰り可能な範囲の街道歩き情報を何回かに分けてお届けしたいと思います。
(当舎の所在地が神奈川県のため関東・甲信の情報となりますことをあらかじめご容赦ください)

 第1回は準備編で、靴の選定と歩行地図の入手・歩行計画立案について書きます。 

1.靴の選定は最重要 

街道歩き用シューズ

 他の装備はお好きなものでいいのですが、靴だけは慎重に選んでください。
私の実感では、スニーカーや普通の運動靴で問題なく歩けるのは10kmくらいまでです。
それ以上の長距離・長時間歩行になると、足がムレて靴の中で汗をかき、足裏の皮がふやけてヒリヒリした後、マメができます。
そうなると今度は、マメの痛みをかばおうとして歩き方が無意識のうちにおかしくなり、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、足の付け根などあちこちが痛んできて、最後は怪我になります。

 私は足の裏がヒリヒリし始めたら我慢せず早めに休憩し、靴を脱いで足裏の熱を冷ましたり汗を乾かしたりして(笑)、マメができるのを最大限抑えるようにしています。

 昔の人は宿代を抑えるため早朝に出立して一日30~40km歩いたと聞きますが、現代人はよほど健脚でないと無理なので、歩き慣れていない場合は最初は一日10km以下の行程で、スニーカー程度の靴で始めれば良いと思います。
それ以上の距離を歩くようになったら、専用の靴を買われることをお薦めします。

 望ましい靴は、①通気性が高い靴、②足にしっかりフィットして前後にズレにくい靴、③靴底がある程度柔らかくて曲がりやすい靴です。

 靴の種類で言えば「ランニングシューズ」や「トレイルランニング(トレラン)シューズ」で、①~③の3つが確保できるものを選んでいただくと良いと思います。
山歩き用の靴(「登山靴」や「トレッキングシューズ」など、段差の登り降りやガレ場を想定した靴底が硬くて曲がりにくいもの、くるぶしの高さまであるもの)は、平坦なアスファルト舗装路がほとんどの街道歩きには不向きです。

 通気性に関しては、足の甲の部分がメッシュ素材のものがよく、意外ですがゴアテックスは通気性が抜群とまでは言えないのでご注意ください。
メッシュ素材は大雨だと中に水が浸透してきますが、土砂降りが予想される日は歩きに行かないという前提で、少しの雨なら問題ありません。

 足のフィットに関しては、靴の長さだけでなく甲の高さや横幅(足囲)もきちんとフィットして、足が靴の中でズレないものが必要です。
店で実際に履き比べてみたり、足形計測器が置いてある店で測ってみる方法もあります(ご参考・アシックス3次元足形計測)。
私は以前これで測定してもらったところ、右足がまっすぐではなく少し内側に傾いていることが分かり、びっくりしました。そんなことも測定できるんですね。それ以来、靴底の土踏まずの部分が凹んでいなくて内側へ傾きにくい靴を買っています。

 なお、ランニングシューズの中には、柔らかいメッシュ素材が靴の先端まで使われていて、つま先をガードする硬めのゴム素材がないものがあります。
歩行中はつま先をいろんなところにぶつけるので、そのような足先が柔らかい靴を使っていて両足の親指の爪が全面真っ黒に内出血し、そのうち剥がれてしまったことがあります。

 靴下についても、これまでいろんなものを試してみましたが、登山用の分厚いものよりも足の裏との接触面がズレにくい靴下、化繊100%ではなく汗を吸ってくれる綿が入った靴下のほうがマメができにくいと思います。

2.歩行地図の入手・歩行計画の立案 

街道歩きマップ本

 旧街道の正確なルートが載っている歩行地図を入手する必要があります。

Google Mapsで街道名を入れて検索し歩行ルートを線で表示させたり、個人の方が書いているサイトで歩行地図が付いているものを見つければ、無料で入手可能です。
縮尺を拡大して目印となる店や施設などを表示させ、歩くルートの始点から終点まで、道がつながるように表示範囲をずらしながら、一枚ずつ家のプリンターで印刷します。
私は地図以外の余計な印刷部分を切り取ってコンパクトにしたものをホチキス止めし、2つ折りにしてポケットに入れ持ち歩いています。

 五街道(東海道・中山道・奥州街道・日光街道・甲州街道)については、書籍「ちゃんと歩ける」シリーズが出ているので、私はこれを愛用しています。
このシリーズは、ていねいに取材して街道沿いの見どころや解説を詳しく載せてあり、信頼感抜群です。

 その他の街道は本があったりなかったりですが、風土記的な本で歩行用マップがついていないこともあるので、できるだけ中身を確かめてから買うことをお薦めします。
良い本が見つからなければ、Google Mapsか個人サイトを使うことになります。

 歩行計画は、まず一日に歩くおおよその距離をイメージしてから、その日の始点と終点(=次回の始点)を鉄道駅にアクセスしやすい場所で決めるのが基本になります。
駅までの距離が短いところでうまく決められればいいのですが、時折どうしても駅から離れた場所になることがあります。
その場合はバスで駅まで出られるかどうかをバス路線図や停留所毎の時刻表で調べ、利用可能ならそのバス停を終点にします。
私の経験では一度だけバス路線がなくて駅まで5kmくらい余計に歩いたことがありますが、関東圏なら大半はなんとかなります。

 なお、終点を決めるときは、次回の歩行が無理なく設定できるかどうかも確認しておいてください。
とくに山越えなどまとまった距離を歩き切ることが必要な区間は、その日の歩行距離が長すぎないよう始点と終点に目途をつけてから、手前の日の歩行計画を逆算して決めていく必要があります。

 行き帰りの時間を短縮するため、電車でなく家から車で行く方法もあります。
例えば一日の終点の駅前に車を駐車して、始点の駅まで電車で移動してからスタートします(或いは始点の駅前に駐車して、歩行後に始点まで電車で戻ります)。
歩行後は疲れているため、私はそのあと車を運転するのが怖いので、通常は安全に居眠りしながら帰れる電車で往復しています(笑)。

 自分史ビデオに街道歩きの様子を入れるのもいいと思いませんか。ご希望の際は、可能な限り同行撮影させていただきます。

 このシリーズの次回より、街道をひとつずつ選んでその概要を書きます。

第2回は東海道(関東から日帰りできる範囲)の予定です。

  

 

当舎は自分史ビデオと自分史ムービー・自分史動画、終活ビデオと終活ムービー・終活動画を同じ意味で考えております。