終活世代の健康管理(7)大腸内視鏡検査は必ず一度は受けておきたい
終活世代の皆さまの健康管理に関する情報をお伝えするとともに、それに関連するご自身のご経験や思い出が想起されたら、その話を終活動画を制作するときに入れてはどうでしょうかというご提案でもある、「終活世代の健康管理」シリーズ。
今回はそのひとつ、大腸内視鏡検査を一度はやっておいたほうがいい、というお話です。
自分はもし放置していたら大変なことに
なぜこのことを申し上げるかと言いますと、自分自身が受けて良かったという経験があるからです。
健康でこそ楽しい人生が続けられますよね。
大腸ガンにかかる人はとても多いですが、内視鏡検査を受けることが大事だと言われています。
私は50才過ぎの頃に人間ドックの便潜血検査で陽性が出て、初めて大腸内視鏡検査を受けました。
実はその20年くらい前に痔(痔核)で手術したことがあり、その時に大腸肛門専門クリニックの院長先生が入院患者のみんなに対して「40才を過ぎたら、一度内視鏡検査をしたほうがいいよ」と言っていたのを思い出して、二十数年ぶりの通院となったのです。
検査中は腸の中の映像がモニターで見えていて、ポリープがいくつかあるのが分かりました。中にはシメジのような形に育ったものも。
大きめのものからいくつかその場で切除され、組織の一部が生検に出されました。
後日その結果が出て、先生が言うには「もう切ったから大丈夫。まだ小さいのがあるので、半年後にまた来てください」とのことでした。
これ以上詳しくは申し上げませんが、検査せずに放置していたら大変なことになっていたと思います。
半年後にも数個のポリープを取り、その後は2年毎に検査を繰り返し受けるように言われてそのとおりに何度か受けていますが、新しいポリープは見つかっておらず、昨年受けた時は「次は3年後でもいいよ」とのことでした。
上の写真は昨年の検査時のものです。モザイクを掛けてありますがポリープなどはまったく無くてきれいな状態です。
定期的に受けていれば大事になる前に処置されるので安心です。
いろいろ調べて「宿便は良くない」と分かったので、小さな乳酸菌飲料(よくあるヤクルトの類似品)を毎日飲むのを習慣にして、その効果で宿便がほとんど無くなりました。
私にとってはこれがポリープの防止に良いのかも知れません。
普段は宿便がないので、仕事で大きなプレッシャーがかかる日に限って時々宿便が起こることに気が付きました。
やはりストレスも腸内環境に影響すると実感します。
このような経験から、私はいろんな方に「一度は受けておいたほうがいいですよ」と申し上げることが使命のひとつと思っています。
何もなくても一度見てもらうと安心
体質や生活習慣によってはポリープが全くできない人もたくさんおられると思いますが、腸の中を一度も見ていないと実際にどうか分かりませんので、一度見ておいて中がきれいなのを確認できれば安心です。
怖いのは私のようにいつの間にかできてしまっている場合です。
でき始めてから時間が経っていると、大きくなっているかも知れません。
これまでは問題なくても、歳を重ねるうちにリスクは高まっていきます。
国立がん研究センターによる「大腸がんの年齢別罹患率」のグラフが『大腸ガン情報サイト』に出ていますが、男性では50代~70代の間で罹患率が急激に増加し、80才以降は高止まりしています。
女性は男性よりも少なめですが、50代~100才まで増加し続けています。
便潜血検査は定期健診(人間ドックや成人病健診)で受けられますが、陰性でもポリープや大腸ガンができているケース(偽陰性)が一定割合で存在するそうです。
定期健診を受けていない方は、なおさら要注意です。
大腸内視鏡検査の費用は数千円程度かと思います。
ポリープが見つかると医師の判断によりその場で除去し(大腸内視鏡手術)、その場合は個数などにより合計で2万円以上になることもあります。
生命保険(医療保険)に加入していると手術時の保険金が受けられることがありますので、加入内容をご確認ください。
余談ですが、内視鏡検査の前日はポカリスエットのような味の液体(下剤)を少しずつ合計2ℓほど飲みながら、何度もトイレに行って便を全部出していきます。
口から肛門まで何も入っていない状態になると、何かリセットしたようなすがすがしい気分です。
しかし、便を出した後にクリニックから渡された飲料を飲んで水分とミネラルを補給するのですが、私が行くクリニックではこれもまたポカリスエット味(アクエリアス)なので、「どんだけ~!」と言いたくなります。
他の味にできないものでしょうか(笑)。
「まあ、そのうちに。」と考えて、そのまま忘れてしまう方もおられるかと思います。
同じような経験をされた方がお近くにいなければ、怖さが実感できないかも知れません。
それでも、この記事によって受診しようと思う方がわずかでもいらっしゃれば幸いです。
皆さまはこれに関連したことについて、どんなご経験や思い出をお持ちでしょうか。
そのご経験や思い出を自分史ビデオや終活で作成する動画にいれませんか。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。