選挙の投票先をちゃんと選ぶことの難しさ

私は「子どもたちや子孫に自分の映像を残す」という側面のある自分史動画や終活の動画を制作していることもあって、何かにつけ「次の世代に大切なものをバトンタッチする」ことに関心を持っています。
一定の支持政党はありませんが、選挙においてもできるだけ次世代のことを考えて投票したいとは思っています。
期日前投票は、家から少し遠い本来の投票所まで歩かずに済むうえ都合の良い日を選べるので、よく利用しています。今回の参院選も期日前投票で済ませてきました。
しかし選挙のたびに思うのですが、投票する候補者や政党があらかじめ決まっていない人は、どのようにして投票先を決めているのでしょうね。
最近はアンケートの設問に回答していくと候補者や政党とのマッチング度を示してくれる「ボートマッチング」というものがありますが、試しにやってみたところ、回答結果で最もマッチする候補者や政党が自分の考えていたものとはかなりずれがあって、参考にするのは困難でした。現実にはアンケートの項目以外のさまざまなことも加味して投票先を決めているので、このようにずれてしまうのでしょう。
各政党の政策を見ても、できるだけ多くの支持者を集めるためか、あまり踏み込んだ内容まで書かず抽象的で口当たりの良い表現にしていると感じます。
例えば「国の防衛は重要」と思っている人が防衛政策に力を入れている政党を選ぼうとした場合、ドローンなどの最新装備が日本は遅れているとか、高価な武器の購入ばかりしていて実はタマの在庫が少なすぎるとかの実態を報道で知ると、いったい大丈夫なのかと疑問を持つでしょう。その国民に対して「2%に増額」「必要なものを確保」「メリハリ」というような大雑把な主張を各党が行っても疑問は解消せず、「それであれば防衛は大丈夫ですね」とはならないかと思います。「具体的にこうするから、国を守れます」という説得力がないですね。これは防衛だけでなく、他の政策も同様かと思います。
そうすると投票もエイヤー!と感覚的に行うことになるのでは?
これでいいのだろうかと疑問を感じます。投票は大事だし選挙はいつも棄権していないものの、自分が支持する投票先をちゃんと選べているかというとモヤモヤした気分になりますし、主張内容が遠い順や政治を任せたくない順に消去法で消していき、残ったところにやむなく投票しているとも言えます。
支持政党や政治的主張を明確にお持ち方は悩むことがないかも知れませんが、そうでない方はどう考えて投票しておられるでしょうか。