里芋を「こいも」と呼ぶ地域では漢字で「子芋」と書くのか「小芋」と書くのか 

里芋の収穫

 近くの農家さんからいただいた里芋の種芋を3月に2つだけ植えていました。追肥以外は何もせずにほとんど放置していたのですが、このあたりの農地でも収穫時期を迎えているので、先日掘ってみました。
写真のとおり、少し小さめの里芋が採れました。何もしなかった割りには2株からこれだけ採れたので、期待以上の結果です。親芋(写真中央・上の2つ)がかなり短いのは、高畝にしなかったからでしょうか。子芋は収穫をもう少し後にすればまだ大きくなったかも知れません。それでも料理するにはほど良い大きさとも言えます。小芋にところどころついている孫芋はさすがに小さすぎて、これは衣かつぎにもできません(笑)。子芋を翌日煮物にして食べてみました。問題なく、おいしくできていました。

 関西の実家では里芋のことを「こいも」と呼んでいました。「こいも」とは親芋の子どもという意味の「子芋」なのか、それともジャガイモやサツマイモなどより小さいという意味の「小芋」なのか、どちらなのだろうと気になって調べてみました。

 まず「里芋」と呼んでいる地域は、関東、東海、伊勢志摩、西山陰、九州あたりだという説があります。山芋に対して人里で栽培されるという意味だそうです。また農業用語としては全国的に「里芋」で統一されている模様です。
「こいも」と言う地域は、畿内、山陽、能登、西武蔵とのこと。実家は畿内にあたるのでこのとおりです。
地域によっては「たいも」「つちいも」「どろいも」「ずいきいも」なども呼ばれ、他にも「いものこ」「ちんぬく」などたくさんの呼び方があるようです。地域ごとの食文化を感じます。

 次に、「こいも」は「子ども」という意味か「小さい」という意味かですが、今回いろいろなサイトで調べた限りでは「小さい」という意味だと説明されているところは見つからず、ほとんど「子ども」という意味で使われていました。おせち料理では「子宝に恵まれるように」という縁起物とされているので、これも「子ども」のほうですね。

 それでは「こいも」は漢字で「子芋」と書くのか「小芋」と書くのか。「子ども」という意味なら「子芋」と書くのかと思うところですが、そうでもないようです。むしろ「小芋」と書いているサイトが多くて、「子芋」と書いているところはなかなか見つかりません。「子芋」はあくまでも親芋の子と表現するときだけ使っているようです。「子芋」か「小芋」かがはっきり決まっていないからか、「こいも」とひらがなで書いているところもかなり多いです。

 このように「子芋」と「小芋」のどちらが正しいのかは明確になりませんでしたが、「こいも」は「子ども」という意味で、書き方は「こいも」「小芋」が多いというのが今のところの結論です。


 里芋の呼び方が地域によってたくさんあるということは今回初めて知りました。それだけ日本中で長い間栽培されて地域の食文化に溶け込んだ野菜ということなのでしょうね。
皆さまは里芋のことをどう呼んでいるでしょうか。お住まいの地域やご出身の地域での呼び方について調べてみるとおもしろいかも知れません。


 家庭菜園を楽しんでいる方や料理をする方は、その様子を自分史動画や終活の動画に入れませんか。当舎の自分史動画や終活の動画では、人生を振り返るインタビューはもちろん撮影しますが、それだけではなくいまの暮らしぶりや趣味を楽しんでいる様子、これからの人生をどう生きていきたいかなどプランに応じてさまざまなシーンの撮影を行って、充実した内容のビデオをリーズナブルな料金で作ることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

関連記事

自分史動画のワンシーン(5) 料理しているシーンを撮影します

今回は男性・女性を問わず、料理をしている方へのご提案です。ご自身が料理しているシーンや、出来上がった料理を食べているシーンを撮影して、自分史動画に入れませんか。料理は多くの人が生活のためにしていることですが、個性やその人らしさが出やすいものでもありますので、動画に入れる材料のひとつとしてぜひお勧めしたいと思います。

Read more
自分史動画のワンシーン(6) 家庭菜園やガーデニングを撮影します

家庭菜園やガーデニングがご趣味の方、栽培を楽しんでいるシーンを入れて自分史動画・終活の動画を作りませんか。動画に入れる材料や「その方らしさ」は、何か人に自慢できるような成果でなくても、日々の生活の中で見つけることができます。ほんのささやかな楽しみであったとしても、大切な趣味でしたら動画のワンシーンに加えてはいかがでしょうか。

Read more

実際の作品をサンプル映像で見てみませんか