終活世代の健康趣味・街道歩き 第7回:成田街道
終活を始める年令に決まりはありませんが、定年後から80歳過ぎくらいまでのお歳でまだまだ元気な方々をあえて終活世代と呼ぶなら、その皆さまの健康維持に最適な趣味のひとつが街道歩きではないかと思います。
一人でもふらっと日帰りのお出かけができて、電車賃程度の出費で済み、まとまった距離を歩いて足腰を鍛えられ、単発ではなく何回かの連続企画となる趣味。
そのような街道歩きはまさに最強の趣味ではないでしょうか。
このシリーズでは、関東・甲信で日帰り可能な範囲の街道歩き情報を何回かに分けてお届けします。
(当舎の所在地が神奈川県のため関東・甲信の情報となりますことをご容赦ください)
第7回は成田街道です。
成田街道は、水戸街道からの分岐点である葛飾区新宿(にいじゅく)と成田山新勝寺を結ぶ52kmの街道で、途中の佐倉までは佐倉街道とも呼ばれます。
元禄以降、市川團十郎人気で成田山詣でが大流行し、江戸から3泊4日で往復するのが一般的だったとか。
私はもう少しゆっくりと、往路を4日間に分けて歩きました。
短い街道で山越えもないので、「ちょっと街道歩きをしてみようか」と思い立って初めて歩くには最適コースのひとつです。
解説本は最近1冊出ているようですが、歩行地図を入手する程度なら個人サイトの歩行記を検索すれば複数見つかると思います。
私も個人サイトの歩行地図を印刷して持ち歩きました。
交通量が多すぎず気持ちの良い道
JR常磐線亀有駅からスタート地点の新宿へ。そこからすぐに京成金町線を横切りますので、ここでちょっと寄り道すれば柴又観光も可能です。
江戸川を渡って市川、本八幡、中山、船橋へと進みます。
さっそく、名産品である「千葉半立」「おおまさり」等の落花生がいろんな店に並んでいます。さすがは千葉県です。
歩いたのが収穫の時期ではなく、生落花生はありませんので煎ったものを購入。
本当は生を茹でて食べるのが好きなんですが、生が手に入る時期は本当に短いですよね。
自衛隊習志野駐屯地を過ぎて八千代、ユーカリが丘、臼井と続きます。
このあたりは国道296号線と重複しています。
交通量が多すぎたり渋滞したりという、幹線道路にありがちな嫌な感じがなく、気持ちよく歩けました。
佐倉城址の外側をなぞるように道が曲がります。
ここにある国立歴史民俗博物館は一度行ってみたい場所ですが、見始めるとかなり時間が掛かりそうなので、別の機会とします。
酒々井に入ると国道51号線と重なったり離れたりしながら、並行して成田まで進みます。
JR成田駅と京成成田駅の間を通ると、もう参道です。
朝から行列の鰻屋を通り過ぎて新勝寺へ
参道が途中から下り坂になるとともにカーブしていてその両側に門前町が広がっている風景というのは、昔の面影も感じられますし、とても風情があります。
成田山といえば鰻、なんですね。初めて来たので知りませんでした。
有名なのに一度も行ったことがない場所というのはいくつもありますが、成田山もそのひとつで、参拝は長年の念願でもありました。
鰻の「川豊本店」に通り掛かったのはまだ朝の9時台だったと思いますが、この時はここだけ店先に観光客がいっぱいいて、店の人がマイクで受付番号をアナウンスして店内へ案内しています。
その派手な営業スタイルと、朝から鰻を食べる人の多さにびっくりしました。
参道のカーブが終わるともう新勝寺の総門、この街道の終点です。
無事に歩き終えたことに感謝してお参りしました。その後で鰻を食べて成田街道の旅は完了です。
この街道は短距離ですし、鉄道が近いので行き帰りもすごく楽です。
一方、人がたくさん住んでいる地域ばかりで、のどかな田舎道はありませんし昔からの名所旧跡も少なく、ごく普通の道を歩いている感覚です。
準備編で書きましたように靴さえしっかりしたものを履いていれば、ハイキングルックよりも普段着のほうが周囲に馴染むかと思います。
旅の最後には、目的地である成田山新勝寺への参拝と名物の鰻もあります。
途中の立ち寄り地として柴又や佐倉城址・歴史民俗博物館も魅力的で、お手軽で楽しい街道旅ができますので、おすすめです。
自分史動画や終活の動画に街道歩きの様子を入れるのもいいと思いませんか。ご希望の際は、可能な限り同行撮影させていただきます。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。