終活世代の健康趣味・街道歩き 第13回:川崎街道・府中街道(2)
終活を始める年令に決まりはありませんが、定年後から80歳過ぎくらいまでのお歳でまだまだ元気な方々をあえて終活世代と呼ぶなら、その皆さまの健康維持に最適な趣味のひとつが街道歩きではないかと思います。
街道歩きは一人でもふらっと日帰りのお出かけができて、電車賃程度の出費で済み、まとまった距離を歩いて足腰を鍛えられ、単発ではなく何回かの連続企画となる、まさに最強の趣味ではないでしょうか。
関東・甲信で日帰り可能な範囲の街道歩き情報をお届けするこのシリーズの第13回、川崎街道・府中街道(2)です。
稲城・大丸交差点から川崎市との都県境まで
前回に続いて、稲城市大丸の追分から歩行を再開します。
写真は川崎側から大丸交差点を撮影したものです。直進方向が川崎街道の日野方面、右折方向が府中街道の府中方面です。
よって、写真の反対側に歩いていきます。
この街道の周辺は広域的に多摩川梨の産地で、収穫時期になると道路沿いで生産農家さんが直売所をオープンします。
下の写真のように直売所の小さな建物が一年中建っているところが多く、短い販売時期以外はクローズしています。仮設のテントや小屋でなく常設の建築物であるところがすごいです。
高級品種の「稲城」をはじめ通常の品種でも梨は結構高いので、無人で置いておく訳にもいかないでしょうし、品物や梱包材などの保管を考えても、ちゃんとした建物が必要なのでしょう。
戦時中から戦後しばらくの間は米の供出制度が実施されて、国が米を強制的に買い上げていました。
そのため、田んぼを持たない梨農家さんは泣く泣く梨の木を切って田んぼに作り替え、供出用の米を栽培したと聞きます。
供出が終わった後に再度梨を植えたところもあるそうですが、今度は宅地化が広がり、一部の梨畑を残して他は住宅や店舗に変わっていきました。
街道沿いにある梨畑はごくわずかですので、今は栽培を他の場所の畑で行い、道路脇は販売用の直売所だけが残っているというケースも多そうです。
鶴川街道と交差する矢野口交差点を過ぎると、すぐに「川崎市多摩区」の看板があり、稲城市と川崎市の市境(都県境)になります。ここで川崎街道は終わり、この先は府中街道です。
川崎街道が川崎市に入る手前でなくなってしまい、川崎まで続かないというのは、どうも違和感があります。
川崎市内を歩いて高津交差点まで
大型店舗が立ち並ぶ幹線道路が続きます。のどかな田舎の風景もなく、史跡など歴史を感じるものもなく、見える景色はどこにでもありそうな住宅・商業地域ばかりです。
こういう「何でもないところ」を歩くには、歩くこと自体を楽しむほかありません。
たくさん歩いて足腰を鍛えること、風景を楽しむこと、目標地点を目指して一歩ずつ近づいていくことに喜びを感じられるかどうかだと思います。
稲田堤・中野島・登戸/向ヶ丘遊園・久地と進み、溝の口周辺に入ります。
東急田園都市線・高津駅の手前、大山街道と交差する高津交差点でこの日の区切りをつけ、大山街道を通って溝の口駅に出ます。
途中にある「大山街道ふるさと館」に大山街道歩きのとき以来、久しぶりに寄りました。トイレをお借りして休憩してから帰宅の途につきました。
この日の歩行距離は13km。歩行時間は途中休憩を入れて3時間15分でした。
歩き始めてすぐにきつくなったものの、その後は粘れました。
ただ、休憩するとその後で歩き出す時に足が痛く、歩いていると痛みが弱まります。その繰り返しですね。以前と比べると、この距離でそうなるのはちょっと早いので、やはりまだ足腰が鈍っているようです。
次回は高津から府中街道終点の川崎宿まで12kmを歩き、最終回は大師道(川崎宿~川崎大師)を歩く予定です。
自分史動画や終活で作成する動画に街道歩きの様子を入れるのもいいと思いませんか。ご希望の際は、可能な限り同行撮影させていただきます。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。