自分史動画のワンシーン(8) 愛車を手放すとき・免許を返上するとき。思い出を動画に 

愛車の運転席

 愛車を売却・廃車で手放すときや、運転免許を返上するとき、長い間乗り続けた愛車との思い出を動画で語っていただき自分史動画・終活の動画に入れませんか。
 
 当舎の自分史動画に入れるシーンは人生を振り返るインタビューだけでなく、他にも「その方らしさ」が出ているさまざまなシーンを入れることができます。
シーンの例をひとつずつ取り上げてご紹介するシリーズの第8回、今回は愛車との思い出を入れるというご提案です。

 車を買ってから乗り続ける年数が長くなってきていることは、実感されている方も多いでしょう。
日本自動車工業会の「2019年度乗用車市場動向調査」によると、2019年度の車の保有年数(新車購入の場合)は全国平均で7.7年ですが、内訳は3年以内が8%、5年以内が13%、7年以内が17%、10年以内が32%、10年超が29%です。
10年以上乗っている方も非常に多く、経年比較でもだんだん長期化しています。
また、買い替える時期を「未定」としている人は65%と、高い水準にあります。

 昔は中古車としての売却価値がある程度残っているうちに下取りに出して新車に買い替える人が多かったと思いますが、最近の車はあまり故障せず長持ちしますし、多額の購入代金を払いたくないという問題もあり、できるだけ長く乗りたい人が増えていますよね。
私も今年、13年間乗った車をついに乗りつぶしてしまい、やむなく買い替えましたが、もし壊れなければもっと乗るつもりでした。
消耗部品を定期的に交換したり車体についたこすり傷を修理したりする程度しか手間がかからず、大きな故障は一度もなくて、長生きしてくれました。

 さらに昨今の半導体不足により新車の納期が長期化していますので、乗り続ける年数も増える傾向にあります。
新車が待たされるので中古車価格が高騰しているそうですが、乗り換えの場合は次の車が来ないとなかなか売れませんよね。

仕事で使ってきた軽トラックの廃車

 ひとつの愛車に10年前後も乗り続けると、自分の人生の10年前後を共に過ごす訳ですから、その間にはさまざまなことがあったと思います。
車を旅行や遠乗りに使っている方なら旅行の思い出がたくさんあると思いますし、仕事に使っているなら仕事上の思い出が、日常の足に使っているなら日常生活の思い出が、使った年数に応じてあると思います。

 いずれは手放す時期が来ますし、ご高齢の方は運転免許の返上時期をお考えの方もおられるでしょう。
そのようなタイミングで、愛車との長い間の思い出を動画で語っていただき、自分史動画・終活の動画に入れませんか。

 撮影内容は、愛車を購入したときのこと(その車を選んだ理由や、背景である使用目的)、使い勝手等のご感想、愛車とともにどんな人生を歩んで来られたのか、故障や修理のこと、その他愛車にまつわるさまざまな出来事や思い出等、たくさんの話題の中からお話を伺ってまいります。
普段はあまり振り返ることがないかも知れませんが、区切りのタイミングで一度思い起こしていただくと、いろんな思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。

 長年愛車に接して来られた様子から人生の歩みが見えて来ますし、「その方らしさ」もたくさん伝わってきます。
自分史動画・終活の動画のワンシーンとしてとても良い題材のひとつですので、ぜひ入れてみては如何でしょうか。