当舎の料金設定について
自分史動画・終活の動画の制作をご利用いただいたお客様から「数社を比較検討したけど、当舎は内容も良いが料金面でも安かった。安いのはとても助かるが、どうして安いのか?」というご質問をいただいて、ご説明したことがあります。
他社様の料金については詳しく存じ上げませんが、当舎はおそらく比較的安いほうではないかと推測しております。
ただ、当舎は他社様と安値を競い合ったり、低価格を売り物にした「デフレビジネス」を行っている訳ではありません。
料金が高ければ動画のクオリティに対して高過ぎないか気になると思いますし、逆に安ければ安いで、今度はクオリティがどうなのか心配になるでしょう。
そこで今回は、当舎がどのように考えて料金を設定しているのかや、価格を抑えるためにコストダウンや省力化を行いクオリティを下げているのかどうか、率直にご説明させていただきたいと思います。
どのように考えて料金設定しているか
ひと言で申し上げますと、お客様目線で考えました結果、この料金にしております。
一般的に会社を立ち上げたり起業する際には「お金を稼ぎたい」「そのために何を商売にするか」という順番で考えたり、自分が得たい収入を確保できるように価格設定することが普通だと思います。
しかし、映像制作サービスでそれを行いますと、短期間でどんどん完成できるほど簡単な作業ではないため作品1本当たりの料金はかなりの高額になりかねず、それを個人のお客様が負担するのは難しくなりがちです。
当舎は「話題の終活ビジネスで儲けたい」「得意の映像制作ノウハウを活かして稼ぎたい」というような金銭的動機ではなく、「自分史動画・終活の動画を多くの方に作っていただきたい」というところからこの事業をスタートしています。
料金面で断念してしまわれると心苦しいですから、できるだけそうならないようにという思いで料金を設定しています。
それは撮影・編集・営業・事務等を分担せず、全てを一括して行っているから可能なことでもあります。
各プランを個別に見ていきますと、まず写真編集プランはお手持ちの写真や動画、および取材で収集したその他の素材を編集して、上映時間10~15分程度の動画にまとめるというものです。内容が豊富な場合は上映時間がさらに長くなることがありますが、料金は変わりません。
ご予算をできるだけ抑えたいお客様や、何らかのご事情でビデオ撮影が困難なお客様、あるいは撮影されることをお望みにならないお客様にご利用いただきたいプランです。
このプランの料金は本体価格54,000円(税込59,400円)としていますが、それはもし私自身が利用者なら、この水準でベーシックな自分史動画が作れたらいいと考えた結果です。それ以外の理由はありません。
次に撮影1日プランですが、これはビデオ撮影をご自宅やその周辺で1日行い、上映時間20分前後の動画にまとめるという内容です。
お客様のお話や撮影したシーンの内容によっては上映時間がさらに長くなることがありますが、料金は変わりません。
撮影を行うことで映像が豊かになるとともに、大事な部分を中心にテンポ良く見せていきますので動画を見る人が途中で飽きにくいですし、見ごたえもあります。
このプランの料金は本体価格89,000円(税込97,900円)としていますが、それは写真編集プランと比べてビデオ撮影作業が追加になることと、映像素材があるため編集作業が複雑になり時間もかかること、また上映時間も長くなるという部分の料金を最小限で加算させていただいた結果です。
撮影2日プランは、撮影を2日間行い、上映時間30分前後の動画にまとめるという、かなり充実した内容です。
お客様のお話や撮影したシーンの内容によっては上映時間がさらに長くなることがありますが、料金は変わりません。
インタビュー以外にもたくさんのシーンを入れることができますし、例えば1日密着取材して丹念に撮影することも可能になるなど、構成をご相談しながらさまざまなアイデアを入れられる余地があります。
このプランの料金は本体価格124,000円(税込136,400円)としていますが、それは撮影1日プランと比べて撮影日数が1日追加となり、構成の自由度が高まるため構成検討の時間も増える点や、さらに多くの撮影素材を元に編集する点と、上映時間もいっそう長くなる部分の料金を加算させていただいた結果です。
撮影2日というのはかなり充実したプランですので、もっと高額にするという考え方もあるかも知れませんが、他のプランの価格差をそのまま適用しております。
各プランをこれらの水準でご提供しているのは、一人でも多くの方に自分史動画・終活の動画を作っていただき、人生の歩みを生きた証として映像で記録し喜んでいただきたいという願いと、自分史動画・終活の動画をさらに普及させたいという思いがあるからです。
写真や文字媒体では伝えられない大切な情報や、それらを伝える力が動画にはあります。
ぜひ多くの方にご利用いただけましたら幸いです。
コストダウンや省力化は行っているのか
さきほど述べましたとおり、当舎は撮影・編集・営業・事務等を分担せず、一括して行っています。
もともとは料金を抑えることが目的ではなく、すべてのことに責任をもって対応したいと考えたからでした。
お客様と接する何度かの機会のすべてに関わることによって、ちょっとした気づきも含めてお客様への理解を漏らすことなく深められるとともに、複数人で業務を分担することによる互いの認識のズレもありませんし、取材・撮影現場で気づいたことを柔軟に取り入れて作品へ反映できるという利点を感じています。
私の出発点はビデオカメラマンではありませんので、撮影技術については比較的あとから身につけたものです。
ドキュメンタリー映画などの撮影ではよく行われている「ディレクターズカメラ」(監督が自分でカメラを持ち撮影する)という手法をとっています。
撮影スタッフが何人も現場に行ってお客様お一人を取り囲むように撮影するのと比べると、お客様もより緊張せずに普段どおりで良いお話をしていただける、というメリットもあります。
全部のことが一括してできなければ、撮影にしろ編集にしろ、スタッフを雇うか外注することになります。
関わる人が多ければ多いほど、人件費や外注費のコストが増大します。
とくに外注先がTV番組や企業PR、広告など高額制作予算のコンテンツを制作している所ですと、その水準に引きずられた外注費が必要となり、それがお客様への料金に上乗せされてしまいます。
当舎はその点で、比較的少ないコストで運営できていると思います。
映像のクオリティのほうは、当舎のサンプル映像をご覧いただいてご判断ください。
それ以外ではコストダウンや省力化は行っておりません。
例えば薄利多売式に「短時間で制作して多くの件数をこなし、高回転で操業する」というようなことは行っておりません。
例えばインタビュー撮影の際には可能な限りマルチカム撮影(2カメ以上)を行い、録音は通常ガンマイク(棒状のマイク)とラベリアマイク(ピンマイク)を使用し、必要なときはボイスレコーダーも使います。
照明は自然光を最大限利用していますが、必要なときは照明機材を使用します。
撮影後はまず映像素材を見てラッシュノート(素材毎の撮影内容を書き出した一覧表)を作成し、お話しいただいた内容(ダイアログ)は全て文字起こしを行っています。
文字起こしは1日撮影したインタビュー素材でA4版用紙20枚以上になります。
次に、動画の構成を考えて編集構成表(字コンテ)を作成します。編集の設計図のようなものです。
お客様のお一人おひとりが歩んで来られた人生も、お話しされる内容も異なりますので、作品ごとに構成を考えて制作しています。
他の作品と同じ構成を使い回すことはありませんし、テンプレートのようなものを作っておき、それに写真とテロップの文字をはめていくような大量生産方式も行っておりません。
構成ができたら、ようやく編集ソフトを使って編集作業となります。
編集作業については、お客様がよく「不要な映像をカットして1本につなげば完成するんでしょ?」と仰いますが、それは編集作業の中のごく一部分で、時間的には作業全体の1割程度です。
それ以外に編集ソフトを使ったさまざまな作業があります。
編集した動画の試写は仮編集段階と最終確認の2回設けています。それぞれで修正・削除・追加のご指示があれば修正作業を行います。
完成動画の納品用ディスクとトールケースは、その都度デザインを考えて装丁しています。
もし「手抜きして手早く完成させ、制作本数を増やそう」と思えば省略してしまう作業は上記の中にいろいろありますが、すべてクオリティの低下につながりますので、これらは必要な作業として実施しております。
仮に運動会やウェディングの記録動画でしたら、現場で行われているシーンを順次撮影して、基本的には時間順で編集できますし、各シーンの会話も「しゃべりっぱなし」ではないのでそれほど多くなく、編集作業は比較的行いやすいです。
それらと比べて自分史ビデオ・終活動画は、インタビューの膨大なお話の内容をいったん整理し、構成を組み立ててから編集していくので、さらに手間がかかります。
また、座ってお話しされているインタビューシーンが多いと画面の動きが少ないため、見る人が途中で退屈しないように工夫することも必要になります。
このように動画制作は時間と労力がかかる作業です。
専用機材のほか、たくさんの専門知識・専門技術と、センスも少々求められます。
会社組織であれば、事務所経費や人件費ほか各種の管理コストを賄ったうえで利益を出していかなければなりません。
ですので、企業や官公庁向け映像制作では簡単な制作内容でもひと声数十万円、ちょっと大きな企画だと数百万円以上という金額になりますので、個人のお客様向けの価格水準も一般論としてそれに引っ張られるように高くなりがちです。
これでは自分史動画・終活の動画をご利用される方がごく一部の方に限られてしまいます。
当舎は創業当初より、そうならないことを願いながら活動しています。
何を基準に依頼先を選ぶか
他の人のサンプル動画を見たとしても、ご自身とは別の人、別の人生ですので、ご自身の自分史動画の構成や展開とは異なるものになります。
それと同時に、同じお客様を誰が撮影して誰が編集するかによっても、違う動画になります。
撮影のしかたも編集のしかたも無限にバリエーションがありますので、人の数だけ違う作品ができあがります。
ですので、その者の作風・スタイルや持っている技術力のほか、何を大事にしているのか、どんな動画を制作したいのかという部分も重要になると思います。
もし自分史動画・終活の動画の制作をどこへ依頼するかでお悩みの際は「担当する者がどんな人物か」をあらかじめ把握されることをお勧めします。
当舎の場合は全ての作業を一括して行っていますので、分業している所よりも分かりやすいです。
「この担当者なら信用できる」と思っていただけるかどうかだと、当舎は考えております。
私は会社組織での勤務経験もたくさんありますので、逆に小規模でなければできない良さも理解しています。
当舎はその良さを活かして活動しております。
制作時期は多少お待ちいただくことがありますが、ご相談しながら順次制作してまいります。
いかがでしょうか。ご不明な点などございましたらお問い合わせください。
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吉川 友清
一分一厘舎代表。
映像作家、終活ライフケアプランナー・防災士・援農ボランティア。
2021年3月より自分史動画・終活動画制作専門の「My History Video」サービスを提供中。
制作・撮影・編集ほか、事業全般を担当している。