「自分史動画・終活の動画は詳しい経歴を延々と話す動画」という誤解について 

お茶を飲みながら読書しているシーン

 あるお客様と話していて分かったことですが、「自分史動画・終活の動画は、自分の生い立ち、小学校からの学歴、仕事の職歴などを履歴書のように詳しくさらけ出すことになるのか(それには抵抗がある)」と誤解されていました。
全部入れたい場合はもちろん入れられますが、当舎の自分史動画・終活の動画はいろんな構成が可能ですので、とくにご希望されなければそこまで入れる必要はありません。今回はそのことについて書きたいと思います。

 誤解の元のひとつは、そのように構成されたサンプル映像をネットでご覧になったということです。
また本屋で売られているエンディングノートや自分史年表をお調べになり、終活としてはそういうデータも必須なのかとも思われたようです。
自分史動画・終活の動画という言葉のイメージから、「自分史」という以上は細かい経歴も要るのかと思われる方もおそらくおられるでしょう。

ご自身のプライバシーをあまり詳しく開示することへは当然抵抗感がありますので、そういう動画作りは避けたいとお考えになっても自然なことと思います。
それに「自分の経歴を延々と話した動画なんて、見てもおもしろくないだろう」とお思いになるのもよく分かります。

 当舎の自分史動画・終活の動画は、経歴を端から端まで記録することよりも、お人柄や長い人生を生きて来られた中でのさまざまな思いなど「その方らしさ」を、これまでの人生で重要なエピソードやいま現在のお姿をとおしてビデオで表現することを大事にしています。

 人生の中で重要ないくつかのエピソードやいまの暮らしぶりなどをお伺いして映像にしながら、それらに関連する経歴は自然な形で入れますが、情報をどこまで詳しく入れるかはご相談して決めてまいります。例えば学生時代や働いているときのお話でしたら、学校名や働き先の会社名まで入れるのかどうかもご判断いただきます。

 これまでのお客様においても、生い立ちや子ども時代のことは動画で取り上げなかったり、ご結婚される頃から物語が始まる自分史動画を作ったりと、入れる範囲はご要望によってさまざまです。そうすることで、人生でとくに大事な部分を詳しく描くことができますし、見ておもしろい展開にもなります。

 おもしろいかどうかという点で申し添えますと、インタビューで話しているお姿ばかり続くと見る人にとって単調で退屈な映像になりますので、できるだけそうならないようにさまざまな編集を加えてまいります。
基本的な手法をあげると、例えば「コーヒーを飲みながら読書するのが最近の楽しみなんです」という趣旨のお話があるとすれば、音声はそれを使い、
映像のほうはインタビューで話しているときのお姿ではなく、実際にコーヒーカップ片手に読書しているお姿を使用します。
実際の映像からはいろんなことが伝わりますので、インタビュー映像のままよりも、あるいは自分史本として文字で書くのと比べても、情報量の差は圧倒的ですし単調になるのも避けられます。
重要なシーンではBGMや補足説明のテロップを使い、より印象的に伝えるのも動画が得意とするところです。
こうしたアイデアを編集の中で駆使して、印象的で見ごたえのあるドキュメンタリー・ムービーを作っていきます。

 なお、さきほども書きましたとおり経歴を全部入れたい場合は入れさせていただきますし、エピソードを中心としながら経歴も一式入れたいという場合は自分史年表風にエンドロールで表示する方法などもあります。
いずれにしましてもご相談しながら最も良い形を決めてまいります。

 自分史動画・終活の動画の構成は、お一人ずつ人生が異なるため作品ごとに変わります。
どんな構成にするかは打ち合わせでお話を伺いながらアイデアを盛り込み決めていきますので、ご要望に沿った動画ができそうかどうかは、ぜひ打ち合わせにお呼びいただいてお確かめください。

打ち合わせについての詳細は「制作の流れ」をご覧ください。